平成14年度資源評価票(ダイジェスト版)
ベニズワイガニ Chionoecetes japonicus
日本海系群 担当:日本海区水産研究所


寿命: 10年以上
成熟開始年齢: 不明
産卵期・産卵場: 主産卵期は2〜4月
隔年産卵で、抱卵期間は約2年
索餌期・索餌場: 主分布域と同海域
食性: 不明
捕食者: 不明



かにかごによって漁獲される。東経134°以東の各県地先における知事許可漁業と、東経134°以西及び大和堆・新隠岐堆などの沖合漁場における大臣承認漁業の二つの異なる許可形態となっている。雌ガニは全面禁漁、雄ガニについても甲幅90mm以下は禁漁となっている。


漁獲努力量の増大と沖合域への漁場の拡大によって1983〜1984年の52,000〜53,000トンまで増大したが、以後は毎年減少を続け、1989年には30,000トンを下回った。1992年以降は22,000〜26,000トンでほぼ安定していたが、1999年以降は連続して減少し、2000年は22,071トン、2001年は2万トンを大幅に割りこみ、本格的な漁業が始まって以来最低の漁獲量となった。



漁獲成績報告書を解析し、漁獲量、漁場別CPUE(1かごあたりの漁獲量)及び資源量指数(漁区ごとのCPUEの総和)の経年変化を基礎とした。


漁場全体のCPUEをみると、1982年をピークに減少の一途を辿り、ピーク時の約20kg/かごから1989年には6.3kg/かごまで減少した。その後は回復傾向にあり、1994年以降は10.0〜12.0kg/かご前後で推移しているが、2001年は9.5kg/かごと大幅に減少した。資源量指数も1996年以降連続して減少傾向にある。とくに、沖合漁場である大和堆や新隠岐堆でのCPUEと資源量指数の減少傾向が著しい。


CPUE、資源量指数ともに減少傾向にあり、現在の漁場の資源は低水準で減少傾向にあると考えられる。そのため、資源の減少傾向に歯止めをかけるためには漁獲水準を大幅に引き下げる必要がある。そのため、直近年の漁獲量とCPUEの低下率を考慮した0.706、また安全率を考慮した0.8を用いてABCを算定した。

  管理基準 ABC(トン) 漁獲割合 F値
ABClimit 0.706 Ccurrent 12,700 - -
ABCtarget 0.8 ABClimit 10,200 - -


  • 漁獲量は1993年、CPUEは1989年に最低となりその後はやや回復し、1994年以降はほぼ安定して推移
  • 1998年以降、漁獲量、CPUEともに連続して減少
  • 資源水準が再び低下しており、低位で減少傾向にある


  • 漁獲を抑制して資源の減少傾向に歯止めをかけ、資源を現状程度に維持する
  • 日本海の深海底に広く分布する種のため、今後、沿岸各国と共同で資源の管理にあたる必要がある