| マダイ |
Pagrus major |
| 太平洋中部系群 |
担当:中央水産研究所 |

| 寿命: |
10歳以上 |
| 成熟開始年齢: |
3歳 |
| 産卵期・産卵場: |
春季(3〜6月)、沿岸域 |
| 索餌期・索餌場: |
周年、沿岸域 |
| 食性: |
稚魚は多毛類、端脚類、アミ類、クモヒトデなど、未成魚以降はエビ・カニ類、貝類、イカ類、小型魚類など |
| 捕食者: |
大型魚類 |




太平洋中部では釣り、底曳網、定置網等により漁獲されている。遊漁の対象種としても重要で、都市部に接して遊漁者数が極めて多いと考えられる太平洋中部においては、遊漁による捕獲量が漁業をやや上回るものと推測されている。また栽培漁業の対象種として、毎年300万尾を上回る人工種苗が放流されている。

遊漁を含む全漁獲量は1994年まで増加して1,802tに達したが、以降は一旦減少傾向に転じた。その後1999年級群が卓越年級群として加入したことにともなって漁獲量は漸増傾向となり、2001年における推定全漁獲量は1,619tとなっている。



1983年以降の年別年齢別漁獲尾数の推定結果を基に、Popeの近似式を用いたコホート解析により年齢別資源尾数、初期資源量および漁獲係数を推定した。最高齢(6歳以上)の漁獲係数については5歳の漁獲係数と同じ値とした。また直近年の年齢別漁獲係数については、近年は漁獲努力の動向に大きな変化がみとめられないことから、最近5年間の漁獲率の変化が最も小さくなるような値を探索して設定した。

資源量は1994年まで増加して、以降は減少傾向を示していたが、1999年級群が卓越年級群として加入した。これにともなって資源重量は2000年以降で増加傾向にある。しかし1999年級群の加齢による減少により将来的には資源水準は再びゆるやかに減少に転じると考えられるため、近年の増加傾向が今後とも継続するわけではないことに留意する必要がある。また放流数を維持するとともに、種苗性の安定化や放流技術の高度化により添加効率の向上を図る必要がある。

現在の親魚資源量はMSYを与える水準に比べて低いものの、加入量の大幅な減少を引き起こす水準にまでは低下していないと思われる。また卓越年級群である1999年級群の加入に伴ってここ数年では資源量の増大が期待される。しかし1999年級群の有効利用を図り、かつ再生産量の増大に結びつける観点からも現在の漁獲係数をFmsyに漸減して資源の維持を図ることが望ましい。最近5年間の平均放流数(368万尾)が持続される条件下におけるMSYの達成を目標としてすることを目標としてABCを算定した。
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管理基準 |
ABC(トン) |
漁獲割合 |
F値 |
| ABClimit |
Fmsy |
1,629 |
31% |
0.34 |
| ABCtarget |
0.8Fmsy |
1,344 |
25% |
0.27 |
F値は完全加入年齢である4歳の値で示す
漁獲割合=ABC/資源重量
資源量は4月の値

- 漁業と遊漁の漁獲量がほぼ拮抗する状況にある
- 毎年300万尾を上回る人工種苗が放流されている
- 1999年級群が卓越して加入したことにより資源状態は好転している

- 現在の種苗放流数の条件下におけるMSYの達成を目標とする
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