| マダイ |
Pagrus major |
| 日本海北+西系群 |
担当:日本海区水産研究所 |

| 寿命: |
10歳以上 |
| 成熟開始年齢: |
3歳 |
| 産卵期・産卵場: |
春〜夏季(4〜7月)、水深20〜60m |
| 索餌期・索餌場: |
秋〜冬季(8〜3月)、水深200m以浅 |
| 食性: |
カイアシ類、ヨコエビ類、アミ類などを食べ成長し、発育に伴いエビ類、カニ類、多毛類等大型の餌に変化する |
| 捕食者: |
不明 |




本系群に含まれる日本海側各府県(日本海北区:青森〜石川、日本海西区:福井〜兵庫)で広く漁獲されている。1〜2歳の小型魚が定置網や底びき網やごち網などで多く漁獲され、刺網や釣・はえ縄の漁獲物には大型魚が多い。200m以浅の海域に分布するため、陸棚部が顕著に発達した海域以外では、外国船の影響は小さいと考えられる。




2001年の全国の漁獲量は14,743トンで、このうち2,449トンが日本海(青森〜兵庫)において漁獲されている。1980年以降の漁獲量は1,100〜2,500トンの間にあり比較的安定している。1989年以降、漁獲量は増加傾向で1996年には2,404トンとピークを迎えたが以後減少し、1999年には1,937トンとなった。最近2000年には2,025トン、2001年には2,449トンと増加した。

漁業種類によって漁獲物の年齢組成が大きく異なるため府県別、漁法別の漁獲量と1989年の府県別漁法別の年齢組成データを用いて年齢別漁獲尾数を求めた。5歳以上をまとめた年齢別漁獲尾数を使用してコホート解析により資源尾数を計算した。漁獲方程式を反復法により解く方法で、最近年のFは同年齢の最近年以外の年のFの平均値とした。自然死亡係数はバイオマス解析により推定した西部日本海の値0.36〜0.38の平均としてM=0.37を与えた。5歳以上の魚に漁獲死亡係数Ft =0.5を与えた。完全加入年齢は1歳とした。

コホート解析より2001年のマダイの資源尾数と資源重量はそれぞれ10,388万尾、8,060トンと推定された。年齢別の資源尾数割合は0歳:52%、1歳:26%、2歳:14%、3歳:4.2%、4歳:2.2%、5歳以上:1.1%となっており、未成魚である0〜2歳魚が92%を占めている。資源量の推定値は比較的安定しており、1988年以降は増加傾向を示して来た。1996年の6,999トン以降ゆるやかな減少傾向を示していたが、以後増加し、2001年の資源重量の推定値は8,060トンとなった。漁獲割合は27〜34%とかなり高い。資源状態は高位に近い中位で増加傾向であると判断された。

資源水準が高水準近くではあるが中位であること、現在の資源動向が増加傾向であることから、さらに資源維持に理想的な資源水準への増加を管理目標とした。2003年当初の資源量の予測値は8,709トンと推定された。SPRの解析からF30%SPR=0.31と計算された。F30%SPR=0.31でシミュレーションを行い資源の増加が充分見込まれると判断し、この値F30%SPR=0.31をFlimitとして採用した。2003年の推定資源重量8,709トンと管理水準のFlimit=F30%SPR=0.31、Ftarget=Flimit×安全率α(0.8)=0.25を基にABClimit、ABCtargetを計算した
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管理基準 |
ABC(トン) |
漁獲割合 |
F値 |
| ABClimit |
F30%SPR |
2,377 |
27% |
0.31 |
| ABCtarget |
0.8 F30% |
1,970 |
23% |
0.25 |
F値は1歳魚の値
漁獲割合=ABC/資源重量
資源量は1月の値

- 資源尾数割合は0〜2歳魚が92%
- 資源量は1988年以降増加傾向
- 漁獲割合は27〜34%
- 資源状態は中位で増加傾向

- さらに資源維持に理想的な資源水準への増加を目指す
- SPRの解析からF30%SPR=0.31と計算され、この値でシミュレーションを行い、資源の増加が充分見込まれると判断しFlimitとした
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