| ヤナギムシガレイ |
Tanakius kitaharai |
| 太平洋北系群 |
担当:東北区水産研究所 |

| 寿命: |
雌雄で異なり、雄では6歳、雌では20歳以上 |
| 成熟開始年齢: |
雄では2歳(大部分)、雌では3歳(大部分) |
| 産卵期・産卵場: |
1〜6月で1〜3月がピーク、仙台湾以南の沿岸各地 |
| 索餌期・索餌場: |
周年
南北への移動は少なく、若干の浅深移動をする。 |
| 食性: |
多毛類と甲殻類が主要餌生物である。 |
| 捕食者: |
不明 |



東北海域では、沖合底びき網漁業で最も多く漁獲され、ついで小型底びき網漁業で多い。本来南方系の種で、東北海域の中でも南側に位置する福島、茨城で漁獲が多く、北側の青森、岩手では少ない。漁獲水深帯は水深50〜200mで、繁殖期の冬場には80〜100mで多く漁獲され、その他の時期には120〜140mで多い。

沖合底びき網漁業漁業による漁獲量は長期的に変動している。1970年代には210トン以上漁獲されていたがその後減少し、1980年代の前半には100トンを割り込んだ。その後もさらに減少を続け、1980年代後半から1990年代前半には20トン前後にまで落ち込んだ。1995年以降、急激に増加し、1998、1999年には240トンと過去最高を記録した。しかしその後減少し、2001年には再び100トン以下になっている。




各漁業種類における漁獲量は、1995年以降しかまとめられていないが、沖合底びき網漁業については1973年以降の漁獲量とCPUEのデータがあるため、その情報を用いて資源水準、動向の判断と資源評価を行った。

加入には年変化が大きい。1997年級と2000年級ではある程度まとまった加入があった一方、1998年級と1999年級ではほとんど加入がなかった。2001年級では1997年級および2000年級ほどではないにせよ、ある程度まとまった加入があった。漁獲量、CPUEはピークの1998および1999年に比べて大幅に減少している。

ヤナギムシガレイは初回産卵年齢は3歳と若いが、寿命が長く、初回成熟後も成長するため、若齢魚の産卵数は多くないと考えられる。そのため、一度資源が減少すると回復には時間を要する。これまでの沖合底びき網漁業のデータでは、漁獲量、CPUEともに長期的な変動を示していることから、複数年にわたる卓越年級の発生によって、資源回復するものと考えられる。そこで、卓越年級の発生を阻害しない程度の親魚量を維持することが当面の管理目標となる。最近2年間のCPUEの変化率と漁獲量の平均から、ABCを算定した。
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管理基準 |
ABC(トン) |
漁獲割合 |
F値 |
| ABClimit |
0.58Cave2-yr |
122 |
- |
- |
| ABCtarget |
0.8ABClimit |
98 |
- |
- |

- 漁獲量、CPUEは1998,1999年をピークとして減少している
- 加入量には年変化が大きく、1997、2000年には多かった一方、1998、1999年にはほとんどなかった

- 卓越年級の発生によって資源は増加すると考えられるので、親魚量をある程度維持し、卓越年級の発生を阻害しないようにする
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