| イカナゴ類 |
Ammodytes personatus (イカナゴ), A. hexapterus (キタイカナゴ) |
| 宗谷海峡 |
担当:北海道区水産研究所 |

| 寿命: |
6歳以上 |
| 成熟開始年齢: |
3歳 |
| 産卵期・産卵場: |
イカナゴが春(4〜5月)、キタイカナゴは冬(12〜2月)、稚内、枝幸、利尻礼文島周辺の沿岸域 |
| 索餌期・索餌場: |
主に宗谷海峡周辺の水深40〜80mの砂礫地帯 |
| 食性: |
未成魚はカイアシ類等の浮遊性甲殻類、ケイ藻類、成魚はカイアシ類、端脚類、オキアミ類、十脚類、矢虫類、魚類を捕食 |
| 捕食者: |
マダラ等の大型の魚類、海鳥類、海産ほ乳類 |




宗谷海峡に分布するイカナゴ類にはイカナゴとキタイカナゴが含まれるが、漁獲物では分離が困難である。イカナゴ類は、小型定置網、すくい網、敷網などの沿岸漁業でも漁獲されるが、漁獲量の大半は沖合底びき網漁業によるものである。沖合底びき網漁業は、例年6〜9月に宗谷海峡東方海域で1〜6歳魚の索餌群を漁獲対象として操業する。イカナゴ類はハマチ養殖等の餌として利用され、その需給状況から底魚の操業調整が行われている。

沖合底びき網漁業の漁獲量は漁場が開発された1967年以降増加して、1974年には16万7千トン(道西を含む)のピークに達し、その後減少した。1983年以降の漁獲量は1〜6万トンの範囲にある。1998年は3万1千トンに減少し、1999年に2万7千トン、2000年に1万1千トンに減少したが、2001年には1万3千トンと前年より若干増加した。


年齢別漁獲尾数など、数値解析を行えるだけの資料は十分ではない。そこで、漁獲量及び沖合底びき網漁業のトロール漁船のCPUEの経年変化から資源水準、資源動向を判定した。また、漁獲物の体長組成の経年変化から加入動向を推測した。

沖合底びき網漁業のトロール漁船のCPUEは1996年には過去最高の32トン/網となったが、翌年以降減少傾向に転じ、2001年には8トン/網まで減少し、近年のCPUEは低い水準にある。過去18年分の漁獲量の変化からも資源は低い水準にあると判断される。また2001年の漁獲量は去年より若干増加したものの、過去5カ年の漁獲量は減少傾向にある。以上から資源水準は低位、資源動向は減少と判断した。漁獲物の体長組成をみると、1997年以降は15cm以下の割合は非常に少ない。卓越年級群であった1992年級群は1歳(約14cm)から漁獲され始めたことから、近年は1992年級群のような大きな年級群の加入はないことが推察される。

日本側の漁場は分布域の南限であり、分布域の主体はロシア水域にある。日本漁船が利用可能な漁場がかなり制限されていることから、沖合底びき網漁業が資源に与える漁獲圧は小さいと考えられる。さらに生産調整も行われていることから、現状の資源水準を維持することを管理目標とした。過去3年間の平均漁獲量に、資源量の指標を考慮した係数や予防的措置のための係数を用いてABCを算定した。
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管理基準 |
ABC(トン) |
漁獲割合 |
F値 |
| ABClimit |
0.7 Cave 3-yr |
12,500 |
− |
− |
| ABCtarget |
0.8 ABClimit |
10,000 |
− |
− |

- 漁獲量及び沖合底びき網漁業のトロール漁船のCPUEの経年変化から資源水準、資源動向を判定
- 漁獲物の体長組成の経年変化から加入動向を推測
- 現時点では資源水準は低く、減少傾向で、近年は大きな加入はない

- 現状の資源水準の維持を管理目標
- 過去3年間の平均漁獲量に、資源量の指標を考慮した係数や予防的措置のための係数を用いてABCを算定
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