| キアンコウ |
Lophius litulon |
| 太平洋北系群 |
担当:東北区水産研究所 |

| 寿命: |
不明 |
| 成熟開始年齢: |
雌 8歳 雄 5歳 |
| 産卵期・産卵場: |
5〜7月・産卵場は不明 |
| 索餌期・索餌場: |
周年、水深30〜400m |
| 食性: |
魚類、頭足類 |
| 捕食者: |
不明 |



キアンコウは東北海域では沖合底びき網漁業、小型底びき網漁業を主に、底刺網漁業や定置網漁業でも漁獲されている。しかし、漁業種類別水揚量資料は十分には整備されておらず、青森県から茨城県の全県でキアンコウの漁獲量が把握できるのは2000年以降である。福島県や茨城県では1990年頃から水揚量が増加している。また、八戸港に水揚げされたキアンコウの体長組成から未成魚を主体に漁獲していると推定される。

沖合底びき網漁業の漁獲成績報告書に基づく漁場別漁獲統計資料によると、1973年の漁獲量は399トンであったが、その後減少して1978〜1989年の12年間は50トン以下の低水準であった。しかし、1991年以降は急激に漁獲量が増加し、1997年に1,077トンに達した後、減少に転じた。2001年の沖底による漁獲量(暫定値)は前年よりやや多い688トンであった。


1973年から資料がある沖合底びき網漁船の漁獲成績報告書に基づく漁獲量およびCPUEの動向から資源状態を判断した。

沖合底びき網漁船による漁獲量は1991年以降、急激に増加したが、1997年を最高に減少に転じている。また、CPUEも漁獲量と同様に、1997年をピークに低下している。このような沖合底びき網漁船の漁獲量およびCPUEの変化から、資源水準は高位で、資源動向は減少傾向と判断される。

本種は主に大陸棚上に生息するため、漁獲圧は高いと考えられる。また、成長が遅く、産卵に加わるのが雌で8歳、雄で5歳と推定されることから、一度資源が減少するとその回復に長期間を要すると考えられる。また、成長乱獲を避けることが必要である。さらに、単価の安い5〜7月の単価の産卵期に産卵親魚の保護を検討する必要がある。
現在の資源は高水準と考えられるため、現状の資源量を維持することを管理目標とする。2001年の漁獲量と1999〜2000年の沖底のCPUEの減少率が今後も継続すると仮定してABCを算定した。
| |
管理基準 |
ABC(トン) |
漁獲割合 |
F値 |
| ABClimit |
0.62Ccurrent |
850 |
- |
- |
| ABCtarget |
0.8 ABClimit |
680 |
- |
- |
ABCは10トン未満四捨五入

- 沖合底びき網漁船の漁獲量、CPUEは1997年をピークに低下
- 沖合底びき網漁業のCPUEは低下傾向
- 漁獲物の多くが未成魚

- 現状の資源量の維持を目標
- 成長乱獲を避けることが必要
- 単価の安い産卵期の5〜7月に産卵親魚の保護が必要
|